<歯科用チェア・ユニット モリタ社>
去る9月28日、当院の1番ブースのチェア・ユニットが新しくなりました!
チェア・ユニットというのは普段皆さんが診察の際に座っている診察台のことですが、これは歯科診療における最も重要な心臓部ともいえる機材です。
普通の病院の診察台といえば、ただ横になるだけのベッドのような台ですが、歯科の場合、診療に使う様々な機械がほぼこの診察台ひとつにうめこまれていますので、この機材がなければ歯科診療は不可能といっても過言ではないのです。
具体的な機能としては歯を削るドリル(タービンとエンジンの2種類)・歯を清掃乾燥させるスプレー・唾液や汚れを吸い取るバキュームなど、また仕様によっては超音波の歯石除去の機会や歯の神経の検査機器などもふくまれます。
そんなわけでちょっとした高級車が買えるくらいするチェア・ユニットですが、なにぶん精密機器のかたまりですので、長年使っているとあちこち不具合が生じてきます。「ライトがつかない」、「ドリルが回転しない」、「スプレーが水漏れする」など、その度に自力で修理したり業者さんを呼んだり・・・皆さんもそんな光景をご覧になったことがあるのではないでしょうか・・・f(^^;)
現在使っているチェア・ユニットは開業以来では2代目にあたるものですが、長いもので20年、比較的新しいものでも17年になります。大切に手入れと修理を行いつつ使用してきた機材ではありますが、そろそろ寿命ということで、本格的な不具合が起こる前に買い替えということになりました。
さて、では今回交換になるチェア・ユニットですが、機材の事情により、2番ブースのチェア・ユニットを廃棄して、新しいものを購入、そして新しいチェア・ユニットを1番ブースに設置、1番のチェア・ユニットを2番ブースに移します。
ちょっとややこしいですが、これにより、今まで2番ブースでは使えなかったタービンの機材が使えるようになり、もっとも使用頻度の高い1番ブースに最新のチェア・ユニットが設置されました。
様々な機材プラス、人一人安全に横たわれるチェアですので大変な重量です。これを当院の入り口の狭い階段を人力で搬入という業者さん泣かせの肉体労働でした。関係業者さん各位に感謝!!m(_ _)m
廃棄されるチェア・ユニットも人力で搬出!ただし、その前に使える機材は外して他のチェア・ユニットに使用します。各機材のパーツはそれぞれが高価な消耗品ですので、予備としても保管します。後半は新しいチェア・ユニットの各機材のセッティング。そんなこんなで業者さん3人がかりで丸一日。なんとか無事設置できました!
旧ユニットの解体移設
搬出
新ユニット組立て
こちらが新1番ブースです。
新チェア・ユニット
今までの1番ブース
新しいチェア・ユニットの機材の選定はずいぶん迷いましたが、最終的に設置するブースの面積と付属機材の互換性の点から、従来と同じくモリタ社のスペースラインというシリーズのスピリットVという型に決定しました。
今回のチェアシートはさわやかな明るい黄緑色で「薄萌黄」という色です。このモリタ社のスペースラインのシリーズは日本古来の色の名前がついていてなんとなく雅やかですね。
機能的にも色々新しい機能がついているようです。今回大きく違う点はドリルやスプレーの格納場所がテーブルのほうに付くタイプにしてみましたので、従来の肩口に格納するタイプに比べると、髪の長い患者さんの髪に絡まることがなくなりました。また各給水管クリーンシステムや滅菌可能な部分が増えたりと、より衛生面に配慮された設計となっております。