新型コロナもだいぶ落ち着きを見せ始め、緊急事態宣言も解除されたことで、当院でも少しずつ平常の診療に戻していくべく、初診や検査等のご予約を受け付け再開させていただいております。しかしながら、まだまだ第二波への懸念は否めませんので、気を緩めすぎないよう気を付けていきましょう。 患者の皆様にはご不自由をおかけしますが、引き続きマスクの着用及び、待合室の「密」を避けるための皆さんのご協力をお願いいたします。
さて、とはいうものの未だマスクの供給は以前通りとはいかず、価格もまだまだかつての10倍以上します。当院でもそろそろ買い置きのストックのゴールがチラ見えしはじめましたので、完全に底をつく前に洗って使える布マスクを作ってみました。
すでに世間でも手作りマスクはよくみられるようになり、皆さん様々な工夫を凝らして素敵なマスクをつくられていますね。
そこで当院でもオリジナルで色々工夫をつめこんでみましたので、ご参考になれば幸いです。
ポイント
1、縫わない。かわりにアイロン接着テープを使用しますので、アイロンさえあれば診療の隙間に工作感覚で作れます。
2、ノーズワイヤー入り。飛沫や切削粉の多い歯科医院ではマスクをしっかり密着させるための鼻あてのワイヤーが必須です。
3、フィルター入り。布だけでは心許ないので、エアコンや換気扇用の不織布フィルターを仕込みました。
用意するもの
*布(18㎝×36㎝)
息苦しくなければなんでも可。今回は医院の奥底で眠っていた10年以上前のガーゼを薄いので二枚重ねで使用
薄くて小さいと評判のアベノマスクをほどいて材料として作り直すのもいいかもしれません。
*不織布フィルター(18㎝×18㎝)
今回は百均の換気扇用を使用。素材はエアコン用と同じでしたので。ネットで調べたところコーヒーフィルターや掃除機の紙パックなども良いようですが、あらかじめ洗って洗濯に耐えられるか確認しましょう。
*ワイヤーとひも(25㎝くらい二本)
使用済みのマスクからリサイクル。なければ、ひもは細ければなんでも可。ワイヤーは百均のビニールタイ(ナイロン袋とかの上をねじって縛るワイヤー)で可
*アイロン接着の裾上げテープ(75㎝)
同じく百均
作り方
使用済みマスクは洗って部品を写真のように切り取ります。
ひもの部分は接着の点線一本ぶんに細く切り、上下の不要な部分も切り取ります。
本体は接着されている端を切ってサイズを測ったり、ひだの印付けに使います。
本体の布の裏にフィルターを重ねて、アイロン接着裾上げテープで固定します。
アイロンは説明書に従ってじっくりしっかりかけましょう。テープの種類によっては水に濡らすかどうか使用方法が違いますので必ず説明をよく読みましょう。
フィルターを挟むように布を半分に折り、上部分でワイヤーを挟むように折ってアイロンで押さえて落ち着かせたら、裾上げテープを乗せてアイロン接着する。
布、フィルター、ワイヤーの不織布、テープ、全て揃えて両端をまっすぐに切りそろえて整えたら、ひだの印をつけてアイロンでひだをたたむ。元のマスクがあれば、その通りに印を付ければ測らなくて良いので簡単。(あまり細かくたくさんひだがあるタイプはたたむのが大変なので、ひだは三つくらいで)
アイロン接着テープを本体より1.5㎝程長く切り取り、端を挟む。先に片面を三ヶ所くらいアイロンの先端で押さえて固定してから裏返して、ひもを挟んでアイロン接着。テープがずれないようにきちんと半分に折って待ち針で固定すると、アイロンしやすい。
本体よりはみ出した部分をアイロンの先端でしっかり接着する。
接着した部分を斜めにカットして完成!(マスクゴムでなく、ひもを使った場合は、各自の耳に合わせて切って結びましょう)
アイロン接着はやり直しがききにくいので、アイロンをかけるときずれないように注意しましょう。それでもずれてしまったら、多少なら布用ボンドで付けちゃうのもあり!もちろん、面倒でなければテープの上から縫えば、より丈夫になります。洗濯は洗濯機でもだいじょうぶでしたが、毎日洗濯機も大変なので、帰宅時に手洗いと同時に手洗い洗剤でさらっと洗ったほうがひだがよれよれにならず干すのが楽でした。生地にもよりますが、最近の気温なら軽く手で握り絞りでも翌朝には乾きますのでおすすめです。