JR倉敷駅より徒歩6分岡山県倉敷市阿知3丁目13ー1 あちてらす倉敷南館1階

TEL 086-422-4410

お問い合わせ

TEL CONTACT

2023年 12月 新チェア設置

今月は医院設備のリニューアルのお知らせです。

先月17日より診療室1番2番の診察チェアが新しくなりました。

 

新チェア

 

以前の診察チェアは医院の引越し前から25年以上使っていたもので、かなりあちこちに不具合や老朽化がみられておりました。

「チェア」と言っても、歯科の診察チェアはただの椅子ではなく、ありとあらゆる歯科に必要な機材が搭載されている機械の塊なので、新しく交換と言ってもなかなかに大変なのです。ということで、今回は新しいチェアの機能や設置の模様などをご紹介していこうと思います。

 

<新チェア設備&機能>

シート

今回のチェアは最新モデルなので、チェアの昇降や背もたれの角度調整などの動きが格段に滑らかになりました。背もたれを倒すときの衝撃がなく、シートのクッション性もアップしているとのことです。

また特徴的なのは背もたれの上部の形で、キャノピーシートといって、ヘッドレストの両脇の肩の部分がせり出した形になっています。シートの肩口にある機材に患者さんの髪の毛がからまるのを防いでくれます。

 

診療器機とコントローラー

各チェアの右手についている可動域の診療テーブルに、様々な器機が備えてあり、それらのコントロールパネルとフットコントローラーです。右側から超音波スケーラー・マイクロモーターエンジン・エアータービン(ライト付き)奥についているのはスリーウェシリンジでこれはチェアの左側の肩口にもついています。診療中に手を触れずに操作できるようにチェアの昇降を含め様々な機能が足元のフットコントローラーで操作できるようになっています。

 

超音波スケーラー

超音波で歯石をとる器具です。矯正歯科では比較的歯石をとる機会は少ないですが、矯正装置の接着セメントをとったりもできます。

マイクロモーターエンジン

歯や矯正装置を磨いたり削ったりするための器具です。毎分100~4万回転の高速で回転する器具で、いわゆる「歯のドリル」ですね。当院では歯を削ることは少ないですが、取り外し装置の調整には欠かせません。

エアータービン(ライト付き)

マイクロモーターエンジンと同じく回転式の器具ですが、こちらは圧縮空気の力で回転させるので、さらに高速で毎分30万~50万回転します。「歯のドリル」で、削る時に『キーン』と高い音がするやつです。

スリーウェシリンジ

水とエアーと霧の3パターン出せる器具です。当院で最も使用頻度が高い器具で、装置の接着の際の歯面の洗浄と乾燥には欠かせません。その他にも、お口の中の細かい状況を厳密に診察するためには唾液や汚れをしっかり除去する事が非常に重要です。

 

バキューム&排唾管

お口の中を水洗する時や作業中に出る唾液を吸い取る器具です。新しいチェアには唾液専用の排唾管も搭載されました。これらは左手で操作できるようにチェアの左側についています。両手も足も使わないと歯科診療は成り立ちません。それでももう一本手があればと思うこともしょっちゅうです。

ライト(ミラーつき無影灯)

新チェアではチェアの動きで自動でオンオフできるようになりました。コントロールパネルやフットコントローラーでも操作できます。真ん中のパネルを裏返すと、歯磨き指導や治療の説明の際に使用するミラーもついています。

 

給水&ベースン

患者さんがうがいをするための水洗です。自動給水とベースン内の自動洗浄がついています。ベースンはうがいしやすいよう角度を変えることができます。

 

 

<新チェア設置作業>

さて一口にチェアと言っても、歯科の診療チェアはただの椅子ではなく、こういった様々な機能を持った装置が盛りこまれています。ですので、チェア一台でも高級車くらいのお値段もするのですが、これらがないと何一つできないのが歯科の辛いところ。もしもチェアでエアー乾燥や水洗ができなければ、矯正装置を接着することすらままなりません。

また、これらの機能はチェア単体で成り立つものではなく、チェアの基部から床下を通って様々な管が機械室まで繋がっています。機械室の圧縮機から送られてくるエアーやバキュームの本体で吸引機能を動かしていますので、チェアの設置の際は、既存製品チェアの配管や電気系統をすべて外し、新たなチェアにつなぎ直さなければなりません。以下、設置の模様ですが、何しろ重量も1台280㎏ありますので、搬出&搬入すらも4人がかりの大仕事です。早朝から1日仕事でしたが、無事に設置完了です!

 

早朝、新チェア到着!

各チェア、いくつかのパーツごとに箱詰めされているようです。

 

既存チェアの撤去

まずは各パーツや配管を外していきます。

大きいパーツを外してはいるもののまだまだかなりの重量です。台車に載せるのも四人がかり

撤去後。いつもの診療室がガランと広く見えます。

 

新チェア搬入

 

新チェア設置と配管接続

チェアの内部。機械でびっちりです。

 

各種機能の最終微調整

今までのチェアにはない機能も沢山入っていますので、しっかり動作確認。

 

完成!!

ピカピカの新チェア、皆さんお楽しみに~!